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とどろき酒店

  1. 世界中の極上の酒を取り揃えるが、主役は、もちろん福岡県の地酒。 「安兵衛(西中洲)」で飲んだ「庭のうぐいす」(久留米市)など、県内外の美食店が大事に飲ませる地酒が、必ず買える。
  2. “ものづくりの第一線の造り手”と交流し、その魅力を若い世代に伝えている。 「満月ワインバー」「ロックンロールBBQ」など、独自企画は、月に2、3回以上、いつも超満員。
  3. 肩書きは「団長」「ノム(飲む)リエ」……若いスタッフたちのユーモア。 イベントのリーフレットやフライヤーなどは、酒好きも下戸も参加したくなる、親しみやすいデザイン。初めてでも、心置きなく会話ができ、楽しめる。

普通の酒屋じゃない、酒屋 一九七四年、博多区南部の銀天町商店街近くで開店した「とどろき酒店」は、二〇〇一年に現在地に移転。黒い板材を壁一面に貼り巡らせた独特な外観。僕が訪れた日、照明を落とした渋い店内では、濱中史朗さんの酒器展が開催中で、趣ある木卓や棚に、美しい徳利や、ぐい呑みが並んでいた。店の奥、右がワインの貯蔵室、そして左の冷蔵室には福岡の地酒がケースにギッシリ。二代目の轟木渡さんら若いスタッフ達が、日本全国の蔵元を飛び回り、時には田植えの手伝いもし、造り手と交流して入手した厳選酒は、店頭に五〇〇〇本以上。その一本一本の特長、造り手一人一人の想いや人柄を丁寧に紹介してくれる。「若波酒造」の杜氏・今村友香さんが、新たに生み出そうとしている酒造りのこと、「大賀酒造」の杜氏・宮崎哲成さんはロック好きで、純米酒「TAMA」のラベルデザインは、NYの伝説的ライブハウス「CBGB」へのオマージュだということ……酒を造る人達は皆、個性的で格好いい。「井上合名」の「三井の寿 春 純米吟醸 クアドリフォリオ」をレジに持っていくと、「これは、季節ごとに、味もラベルのデザインも変わりますよ」と団長こと田中美佳さん。福岡県の地酒を全国に発信するだけではなく、全国の酒とその造り手達を、アート、デザイン、ロックンロール……あらゆる文化が交錯する福岡県に招き集め、楽しく、福岡の人々の生活と繫ぎ合わせている。(神藤秀人)