D&Department

D&DEPARTMENT ネットショップへ

R0076871

資生堂パーラー

  1. モダンな東京・銀座を代表する、1928(昭和3)年開業の本格洋食店。 1931年発案の「ミートクロケット」など、日本に上陸した当時の洋食が楽しめる東京の老舗。
  2. 美を追求する、芸術企業としての資生堂を体感できる。 1階のグラフィカルなショップや、現存の日本最古の画廊「資生堂ギャラリー」など、資生堂文化に触れられるレストラン。
  3. スタッフの接客に江戸の粋を感じられる。 ゴージャスではなく、ハイセンスなクリエイティビティ、和やかでキビキビした江戸っ子のような接客。

接客も含め、江戸の粋を感じるレストラン 名物の「チキンライス」が銀器に入って運ばれてきた。そして、美しい白磁の皿に目の前で盛りつけてくれる。一見、資生堂パーラーは「高級」な印象があるが、何度か通ううちに思った。ここは美しいことが大好きな、ユニークでおしゃれな創業者・福原さんの家なのだ。資生堂を一言で言うと「〝美をプロデュース〟する企業」。建築も広告も、ショーウインドウも包装紙も料理も、何もかもが美しい。事業の根底に「美」を置き、文化事業としての「資生堂ギャラリー」は現存する日本最古の画廊。当誌静岡号取材時に通った掛川にある「資生堂アートハウス」は一日居ると心まで澄んでくる。1872年に日本初の洋風調剤薬局として銀座に創業した資生堂。その後、アメリカより本格機械一式を輸入し「ソーダファウンテン」として薬局内でソーダ水を販売。後に「アイスクリームパーラー」の名で人々を驚かせ、同時に本格的西洋料理を提供。銀座が東京モダンの象徴となる根源を、ここに集う人々と共につくっていった。「ミートクロケット」を注文しながら、ゴージャスさの高級ではなく、革新的なクリエーションであることをぜひ、確かめてほしい。ユニークなパッケージグラフィックや、建築家リカルド・ボフィルの色彩豊かな表現すべてが、江戸の粋に見えてきたら、資生堂パーラーの楽しみ方に気づいたことになるでしょう。(ナガオカケンメイ)

※掲載情報は、『d design travel TOKYO』制作時点(2012年8月)のものとなります。