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masunosushi

ますのすし ミュージアム

  1. 富山名物「鱒寿司」の老舗「源」のミュージアム。 鱒寿司工場を硝子越しに見学でき、体験コーナーや古今東西の駅弁を紹介する展示コーナーもあり。
  2. 出来立てを食べられる、本社工場に併設のレストラン。 前身は「富山ホテル」。そのノウハウを生かした料理。ホタルイカ、シロエビなど、他の富山名物も食べさせてくれる。
  3. 名物を、広く、美しく伝える高い意識。 日本全国に40社以上もある名物「鱒寿司」駅弁。その中でも際立つパッケージは、画家・中川一政によるデザイン。

郷土の食文化を伝える駅弁  江戸時代から続く富山の郷土料理「鱒寿司」は、もともと神通川で獲れた鱒と富山の米を、殺菌効果の高い笹の葉で包んだ押し寿司で、地元の魚屋、寿司屋、惣菜屋など、様々な業者が参入して、現在、全国に四〇以上もメーカーがある。地元の人にお薦めを聞いても、「シャリの硬さ、鱒の厚さ酸っぱさ脂っこさ、みんなそれぞれ、どこも美味しい」と、一軒に絞ってくれないのでとても困るのだが、まずは「源」を訪れてほしい。富山空港から程近い幹線道路沿いに、真っ白な外観の本社工場を構え、鱒寿司の歴史や技術を伝えるミュージアムに、売店と食堂を併設。ガラス越しに丁寧な職人仕事を見せ、休憩用の椅子は民藝品、窓からは立山が見える。アーチ状の天井が開放的な食堂は、年間約二〇万人もの人が訪れ、観光バスで乗りつける団体客の受け入れも余裕。だが、ここは単なるドライブインではなく、「源」の本店。ホテル経営から進出した最大手らしく、料理にはホタルイカ、子持ちシロエビ、サス(カジキマグロ)などがメインの鱒寿司に添えられ、質とプライドがある。郷土料理の鱒寿司を、富山名物として全国の人に知ってもらいたいとの想いから、一九一二(明治四五)年に鱒寿司の駅弁販売をスタート、六五(昭和四〇)年に輪っぱを紙で包んだだけの簡易な包装を、画家・中川一政が描いた鱒の顔を、大胆に配したモダンな化粧箱に変えた。郷土料理のデザイン化の先駆けだ。(空閑理)