D&Department

D&DEPARTMENT ネットショップへ

d47食堂主催の「岐阜を食べる会」で、「岐阜定食」ができるまでのエピソードを話す中山(中央)

日曜日はd47食堂の「愛知を食べる会」へ!

2016年7月4日 公開

7月15日に全国発売となる「d design travel AICHI(愛知号)」の完成に先駆けて、6月23日から、渋谷ヒカリエのd47食堂では「愛知定食」が食べられるようになりました。同じフロアのd47MUSEUMで開催中の「d design travel AICHI EXHIBITION(愛知展)」会期の8月7日までお楽しみいただける予定です。

160704_ddt_a

メインの味噌おでんは、「愛知号」で取材した、岡崎市の「まるや八丁味噌」の八丁味噌や、碧南市の「角谷文治郎商店」の三河みりんを使用。そして、瀬戸市「瀬戸本業窯」の水野雄介さんがつくる器に盛り付けています。やっぱり水野さんの器はいいなぁ。料理が実に美味しそうに映えるんです。器そのものの色や重さが好きで買っても、家に帰って、毎日使う度に、あらためて「いい物が買えた!」と実感しています。「愛知展」会場で販売させてもらってるので、安くないですが、何とか、もう一枚買い足したいと思っています。

連載「NIPPON VISION」の取材で瀬戸本業窯を訪れたd47 design travel store店長の野口(左)と水野雄介さん

瀬戸本業窯の水野雄介さん(右)と、d47 design travel store店長の野口(左)と

前号の「岐阜号」の時には、もちろん「岐阜定食」を食べられました。d47食堂の料理人・中山が、高山市の「京や」などで教わって、実は1年以上前から取材して準備していたものでした。メインは朴葉に載せた「鶏ちゃん」。もちろん、とても美味しかったです。
今回も前回も、いつもそうですが、美味しそうな料理は美しくもあって、安永ケンタウロスさんに撮影いただく写真は、毎号、大きな反響があります。美味しそう!とか、食べてみたい!というコメントの中に、「現地では、こんな食べ方しないのに」といったご意見も、時々いただきます。

160704_ddt_c

これが岐阜定食。「d design travel GIFU」の完成に合わせて、2016年2月から4月、d47食堂で実際に食べることができました。

「岐阜定食」の時も、朴葉に鶏ちゃんを載せている事に対して、朴葉味噌と鶏ちゃんは、どちらも岐阜県の飛騨名物だけど、やはり別々の料理では?というご意見もいただきました(実際の飛騨の旅では、飛騨牛や地の豆腐を朴葉にくるんで陶板焼きにした料理を食べたりもしました)。
「朴葉味噌」と「鶏ちゃん」、それぞれを、徹底して現地で取材をしながらも、あえて、それらを1つにして「岐阜定食」としたのは、なぜなんだろう?「岐阜定食」の完成を記念してd47食堂で開催したイベント「岐阜を食べる会」で、中山が自分でそのエピソードを語る機会があり、それでわかったのは、だいたいこんな事でした。

「飛騨地方を旅していると、深い山の中を電車で通り抜けていく(高山市は9割以上が森林)のですが、その木々に朴葉が繁っているのを見て、郷土料理の朴葉味噌は、飛騨の風景そのものなんだ。郷土料理とは、その土地の自然や風景も想い出させてくれるものなんだ、とわかったような気がしました。『岐阜定食』を食べていただく方に、少しでも、その飛騨の風景を感じてもらえたらと思って、メインの鶏ちゃんを朴葉に載せることに決めました」

d47食堂主催の「岐阜を食べる会」で、「岐阜定食」ができるまでのエピソードを話す中山(中央)

「岐阜定食」の内容が決まった時は冬で、すでに朴葉は山に落ちきっていて、2000食分の朴葉をそこから集めるのは、正直、大変だったと思います。季節に関係なく、安く、大量に朴葉を仕入れようと思ったら、届くのは中国など海外産の朴葉。それでは「岐阜定食」とは言えません。飛騨産でないと、意味がないのです。編集部でも、なんとかこの「岐阜定食」を実現できないかと取材で出会った人に相談してみましたが、これから朴葉を2000枚集めるのは難しくて全然役に立てなかったのですが、でも、中山さんは集めきってしまった。そして2000食の「岐阜定食」は、シーズン最後の1枚とともに、完売となりました。

160704_ddt_h

160704_ddt_i

実際にその土地を旅し、長い時間をかけて、試行錯誤を繰り返し、そして、一番伝えたい事は何かを考え抜いて、一膳に込める。その土地の「ふつう」こそが「特別」。d47食堂の“定食”は、そのようにしてつくられています。今回の「愛知定食」も、現地での食べられ方と、微妙に、あるいは大胆に、違うところがあるかもしれません。それを「間違っているよ」とか「わかっていないんじゃないか」と意見をくださったり、不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな「違うところ」に、その県を旅をしたスタッフの想いが込められている事があります。その「想い」とは、「風景」ともいえるのかもしれない、と僕たちは思っています。

160704_ddt_o

160704_ddt_l

160704_ddt_m

愛知定食を考える旅の様子。d47食堂店長の内田(名古屋出身!)と、今回の愛知定食を担当した岡竹。

そして!
「愛知定食」を考える旅の中で出会った様々な料理(結果的に愛知定食には入れられなかったあの料理、あの名物も!)をモリモリとお出しする、d47食堂の「愛知を食べる会」は、いよいよ今週末、7月10日(日)19時からです。愛知県ご出身の方はもちろん、今も愛知に住んでらっしゃる方、これから住む方、旅する方、ただ愛知が好きな方、どなたでもご参加いただけます。ぜひ、ご予約の上、お越しください!もちろん、僕たち編集部スタッフ一同も参加して、会場で皆様をお迎えします。とてもとても、楽しみです。(d design travel編集部 空閑理)