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VEGA 貫場幸英

  1. 故郷にアートスペース「VEGA」をつくった。 祖父が建てた築約70年の農業納屋を、デザイナー小泉誠と再生し、納屋そのものを、5つの展示空間「間」を持つ芸術作品に。
  2. 自然とデザインを融合する、 アーティストで、プロデューサー。 アートが、越後妻有や瀬戸内で起こしているようなことを、生まれ育った環境で、徹底的に自分を鍛えて実行する。
  3. 「子供達に夢を持たせたい」―「LIVING ART in OHYAMA」の仕掛人。 93パーセントが森林の旧大山地区で、地元の木材を使い、世界に通用するものづくりを楽しく伝え、今年で10周年。コンペのトロフィーは、イラスト長友啓典、デザイン小泉誠、製作KAKI。

大事なのは「ここで、生み出すこと」 富山の水は豊かで、美味しくて、凄まじい。水をコントロールした先人の偉業を後世に伝え、大切にしたいと、酒、薬、グラフィックデザインなど、様々なものづくりに尽力する富山の人々。貫場幸英さんは、それをアートでやる。鷲のような鋭い目、学生時代は日本選手権八位のアルペンスキーヤーという顔を持ち、「レーサーはヘルメットとゴーグル姿で顔なんて見えない。国籍も肌の色も男も女も関係なく、速く滑るヤツ、そいつだけを見る」とクールに言い放つ。貫場さんは、レーサー時代に訪れた各国で、バラガンやコルビュジェら大建築家が遺した空間に、世界中から訪れた人々と一緒に感動した。そんな、理屈抜き、言語不要で、情念を沸き立たせる物を、自身の原点である故郷の自然から創り出したいと、アートスペース「VEGA」をつくり、土・光・風・木、そして水を使ったインスタレーションを制作・発表。「人はみんな創造的に生きるべきで、生活の中に当たり前に、その機会があるべき。アーティストに委ねていたものを取り戻そう」と、二〇〇三年から「LIVING ART in OHYAMA」をプロデュース。そのプログラムの一つ、「木でできた冒険道具」コンペティションでは、小学生から募集したスケッチを、デザイナー志望の学生が図面に起こして実制作し、盟友の広谷純弘氏、小泉誠氏、長友啓典氏らが審査。大資本など不要、リスクは自分で背負って、世界に羽ばたく物と人を、富山で創り続けている。(空閑理)