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おおば比呂司

  1. 北海道を代表する、札幌出身の漫画家であり画家。オランダにも影響を受けた作風はいつもモダン。

「先生は、日本中を旅して、その場でいろんな人に絵を描いてあげてしまうの。だから、親族でも見た事のない絵が日本中にあると思います」。生前のおおば比呂司をよく知る三島さんのコメント。おおば比呂司は、1921年に札幌で生まれ、後に北海道新聞社の図案課で挿絵を描くようになる。その速さは人間輪転機の威名を持つ程、描写力と仕上げの速さは今でも神話のように伝えられる。彼がよく描く「飛行機」「空」「食べ物」は、北海道に育ったことをものがたる。どこか日本人離れしている作風や構図は、1982年に移住したオランダからも影響を受けている。画家としての一面と、漫画・挿絵作家としてのキャラクター創作の美術及び広告表現のふたつの表情を持ち、宮城県の笹かまぼこから、焼き鳥の缶詰のイラスト表現まで、おそらくおおば作品を見た事のないひとはいない程、パッケージに採用された作品は多種、親族も把握しきれぬ程、日本中にひろがる。現在、生まれ故郷札幌の文化財施設「札幌市資料館」1階に、おおば比呂司記念室として、その多くの作品と、それを記念したグッズなどが販売されている。はじめておおば作品を見た人は、これが数十年前に描かれたものという古さをまったく感じないだろう。いつの時代にも通用するしっかりとした描写力や、構図のすばらしさには、現代に創作する人々も見るべき大いなる価値を感じる。本誌表紙も約50年前に描かれた若かりしおおば作品である。(ナガオカケンメイ)

  • 北海道札幌市中央区大通西13丁目札幌市資料館内 おおば比呂司記念室