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イングリット・クレウマンさん

2017年7月22日 公開

ガラスの町「富山市」の拠点でもある「富山ガラス工房」。ここでは、ガラス作家を目指す人々が全国・国外から集まります。

2017年7月2日〜8月6日に開催するNIPPON VISION MARKET「富山ガラス工房 15人のグラス」では、富山ガラス工房に所属する作家の皆様に、同じ形のグラスを作って頂きました。今回、製作してくださった作家にお話を伺ってきました。


1.はるばるノルウェーから日本へ

この日の取材は、海外の方へのインタビュー。英語ができない私は、ちゃんとお話を聞けるだろうか、、、と若干の不安を抱えて工房へ。三角屋根が特徴の「第2工房」に行くと、すらっと背の高いイングリットさんが、さばさばとした歩調で現れ、「よろしくお願いします。どうぞこちらへ」と、丁寧な日本語でお部屋に案内して下さいました。ほっと一安心。。ノルウェー出身のイングリットさん、実は、ノルウェーで1年間、みっちり日本語を学ばれたそうです。その後、2年間ガラスを学び、大好きな日本とガラス、両方続けたいと思い切って「富山ガラス工房」へ。富山歴は、現在4年目とのこと。

 

2. “見る”楽しさと、”使う”楽しさ

イングリットは、ふた付きの小物入れを多く作られています。なぜ小物入れ、しかも”ふた付き”なのでしょうか。「オブジェのようにガラスを見て楽しんでほしいと思っています。でも見るだけでなく使ってほしい。だから小物入れにしています。ふたがあると、開けたり締めたり、ガラスに触れて楽しいでしょう」とイングリットさん。

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3. シンプルと遊び心

今回、イングリットさんが作って下さったグラスは、ステム(脚)の部分が特徴的。太くしっかりしたステムは、グラスのチャームポイントになっています。「グラスの中にいれたものが映えるように、グラスはシンプルにしました。なので、ステムの部分で遊びをいれました」とイングリットさん。作家ならではの造形の面白さもありつつ、実際に使いやすいことに配慮されたグラスは、”見る”と“使う”、どちらも大切にするイングリットさんの考えが活きています。

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4. 伸びる・縮むガラス

最後に、イングリットさんが考えるガラスの魅力を伺いました。ガラスを始めた当初は「ガラスの色」が好きだったそう。ですが、ガラス作りを長く続けているうちに、ガラスの伸び縮みする性質に面白さを感じるようになってきたそうです。実際に作業を見せて頂きましたが、引き伸したり、膨らませたり、自在に形を変えていく様子は、ガラスが生き物のようにも見え、見ているだけでも面白いものです。最終的に目指す形までの過程を、いちばん楽しいと思えること。イングリットさんの作品にある「遊び心」は、ものが生み出されるまでの過程を楽しんでいるからこそ生まれてくるのだろうと感じたインタビューでした。

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(D&DEPARTMENT TOYAMA 進藤仁美)