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森智広さん

2017年7月15日 公開

ガラスの町「富山市」の拠点でもある「富山ガラス工房」。ここでは、ガラス作家を目指す人々が全国・国外から集まります。

2017年7月2日〜8月6日に開催するNIPPON VISION MARKET「富山ガラス工房 15人のグラス」では、富山ガラス工房に所属する作家の皆様に、同じ形のグラスを作って頂きました。今回、製作してくださった作家にお話を伺ってきました。


1.東北から富山へ
富山ガラス工房に来て、2ヶ月半という森さん。26歳の時、カナダをバックパックで旅していた際にガラス工房を見学したのがきっかけで、ガラス作家の道へ。出身は宮城県で、富山ガラス工房に来るまでは、北海道の個人工房で制作をしていたといいます。「独立を考えたときに故郷に帰って独立するよりも、費用的に魅力的だったこと、設備が整っているところに惹かれ富山ガラス工房に来ました」と森さん。「今までは制作に制約がでることもありましたが、富山に来てからは自由に制作でき、充実しています!」と満面の笑みで話してくださいました。こちらまでなんだか嬉しくなってしまいました。
2.現場で学んだ道具や技術を武器にする
制作についてお伺いすると、「鉄りんを使って形を整えるのは自分だけかもしれません。個人作家さんの元で学んできたので、学校で教わらない道具も取り入れています。」といいます。こちらが鉄りん。
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熱いガラスを成形していく際に使用します。
鉄の温度差とカーブを利用して、素早くガラスの形を整えていきます。
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また、銀箔や金箔の雰囲気が好きで、作品に取り入れていれることが多いそう。
今企画でも、金箔を使用した作品を作っていただきました。
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3. 初めての挑戦
今企画についてお伺いすると、
「ワイングラスを作るのは初めてで、脚を真っ直ぐつけるのが難しかった」と森さんはいいます。ただ、「脚をつけられてこそ技術ですから」とも。
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こんな型を使って、表面に凹凸を作ったグラスも作っていただきました。
グラスから光が透け、テーブルに映し出される影がなんとも美しいのです。
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ワインを入れたらどんな表情になるのでしょうか。
「100円ショップでもワイングラスって手に入ってしまうんです。ただ、工場で大量に作られるものは口を切って滑らかにしているので手作りのものに比べ口当たりが劣ると聞きます。手作りだからこその無骨さを味わいとして、また心地よい口当たりを楽しんでほしいですね。」と森さんは言います。
 
4.ガラスの魅力とこれからのこと
最後に、森さんが感じる、ガラスの魅力をお聞きしました。「ガラスは難しいからこそ、飽きないところが魅力です。ガラスをやり始めのころは、生き物だと思いました。」と言います。「じゃじゃ馬のように感じるときもありますし(笑)、全部理想通りにいくときもあります。」とも。
またこれからの活動について伺うと、「生活の中で使えるもの、使いやすいものを作っていきたいですね。今後は取り入れたことのない技法にも挑戦していきたいです。」と力強くお話いただきました。

これからの活動がますます楽しみな、森さんのお話でした。

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