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佐藤初女写真集出版記念「滋賀で教わった初女さんのおむすび」レポート

2017年4月22日 公開

3/15と3/16の二日間、ブルーベリーフィールズ紀伊国屋さん主催の「佐藤初女写真集」出版記念「滋賀で教わった初女さんのおむすび」を開催しました。

佐藤初女さんは昨年の2月、94歳で逝去されています。今も尚、初女さんの活動に感動して心を動かされている人が沢山いらっしゃいます。
今回は晩年の初女さんを撮った写真集の講演会でした。(司会:主催 岩田康子/写真家 オザキマサキ)
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1日2回講演のひとつに、私はお客さんとして参加しました。
ウェルカムドリンクでブルーベリーフィールズ紀伊国屋のブルーベリージュースが振舞われました。ブルーベリーの香りが強く、その濃さに驚き、カップについてる残りのジュースが勿体無く思い最後まで飲み干しました。
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お客様が揃うと岩田さんの挨拶から始まり、ブルーベリーフィールズ紀伊国屋と初女さんの出会いや、以前開催された初女さんとのイベントのお話をして頂きました。
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そしてオザキさんにバトンタッチ。
最初はオザキさんが普段撮っている写真をスクリーンに映し見せて頂きました。
現在、オザキさんは滋賀県高島市に住んでいて、そこで暮らす人たちの生活を撮っています。
川辺で元気よく遊ぶ子供達や、サングラスをかけた強面のおじいちゃん。東京ではなかなか見られない生活を垣間見ることが出来ました。
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一通り映し終わると、初女さんの写真を映し、オザキさんが感じた初女さんの姿をお話頂きました。
初女さんが営んでいた宿泊施設「森のイスキア」での食事の時間、初女さん自身で全てのお茶碗にご飯をよそったり、人参の皮を剥く時はニンジンが痛くないように優しく包丁で剥いていくー。初女さんが人や物と接する時のひとつひとつの所作に思いやりを込めて行うその姿勢に驚きました。
沢山のお話の中で一番驚いた出来事がありました。
宿泊予約が五年待ちの森のイスキア。そこへ飛び込みでやってきた女性がいました。その女性が言うには前の晩から車を走らせてここに来たというのです。周りのスタッフは困惑していましたが、初女さんにその話をすると、すんなり「お会いしましょう」と頷いたそうです。どんな場面でも一人一人に向き合い人を拒むことのない初女さんになお一層、一度会ってみたかったと思いました。
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後半は初女さん直伝のおにぎりを食べる会。
献立はおにぎり二つと酒粕汁、漬物にほうじ茶でした。
初女さんはいつもご飯を食べる時「みんなで会話をしながら楽しく食事をしましょう」と話していて、参加者全員が気兼ねなく会話を楽しんで食事をしていました。
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おむすびのお米は滋賀県「のんきぃーふぁーむ」のコシヒカリを使い、初女さん直伝の握り方と相まって力強いおむすびが作られ、丸々と大きいおむすびに対して梅干しは一つなのですがどこを食べても美味しく飽きることがなかったです。
そして驚きだったのが二つのおむすびの作り方は同じなのに味わいがちがうんです。今回握りに聞くれた方は3名で、その3名の握り方が味として出ていました。

酒粕汁は滋賀県「上原酒造」の酒粕を使い、とても元気の出る味で、身体が温かくなり生き生きしてきました。
漬物は埼玉県「風の丘ファーム」の野菜を使い、京都「飯尾醸造」の紅芋酢で漬けられていました。
力強いおむすびと酒粕汁に対して、とても優しく柔らかな味で気持ちを落ち着かせてくれました。

こんな食事を毎朝食べれたら毎日元気に過ごせるだろうと思いました。

二日目の講演では、ウェルカムドリンクのブルーベリージュースを飲むと早速購入される方や、メモを取り出し熱心にオザキさんの話を書き留められる方がこの講演会を楽しんでくれていました。
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食べる会になると席に着席するよりも先に初女さんの写真を見に行く方が多く、皆さんの写真を優しく眺める眼差しが印象的でした。
お膳を運んでいると、お客様のキラキラした視線がおむすびに集まり、目の前に置くとさらに表情が明るくなり、一口一口を大切にして噛みしめて召し上がられていました。

そして帰る頃になるとお客様同士がみんな和気あいあいとした空気に包まれていました。

最後に、
この講演会を終えて感じたことは「優しさ」でした。
「優しさ」を持つ人の周りには、優しい人が集まり、そして思いやりが生まれ、いろんなことを「優しい」気持ちで接することができる。
ブルーベリーフィールズ紀伊国屋の岩田さんはじめ、本当に優しい方々とこのようなイベントを一緒にできたことが幸せです。
初女さんに会うことはもう叶いませんが、初女さんの残した言葉を心に、これからの生活を見直していきたいと思うようになりました。