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d SCHOOL「益子焼作家・鈴木稔さんのワークショップ」レポート

2017年3月25日 公開

先月開催されたd SCHOOL 「益子焼作家・鈴木稔さんのワークショップ」。講師は、栃木県益子町に移り住み、石膏で作った型(割型)を使って成形する技法で制作している鈴木稔さんです。

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ワークショップでは、益子の焼き物について教わりながら、割型を用いたフリーカップの成形を行いました。
益子焼きは、人間国宝の濱田庄司が開窯したことで有名な全国に知られる焼き物で、厚みがあって、ぼってりとしているのが特徴です。そのため、口当たりや肌触りがとてもよく、素朴で温かみのある印象があります。
なぜ益子の焼き物は厚みがあって、ぼってりしているのかというと、益子の土は砂気が多く、さらっとしており、厚く作らないと形が崩れてしまい成形が難しいからです。と教えてくださいました。

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焼き物と言えば、ろくろを使用しての制作がほとんどですが、鈴木稔さんは石膏で作った型(割型)を使って成形する技法で制作しています。独学で型を学ばれ、試行錯誤した上で、パーツを組み合わせる割型にたどり着いたそうです。

いくつかのパーツにわかれた割型に、たたら板という道具を使い板状にした粘土を張り付けて整えていきます。型に入れた状態で、淵にドベ(粘土を水で溶いたもの)を塗り合体させて、内側から指とヘラを使い成形し、型から外すという工程を行いました。

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このように作業内容は至ってシンプルですが、粘土を型に張り付けていく際に皺が出来たり、空気が入ったり、実際にやってみると難しいことがよくわかりました。
成形したものには型の合わせ目に線があらわれますが、鈴木稔さんは、ならしたり削り取ることはしません。削り取ってしまわずに、あえて残すのもまた、作品の特徴と味わいになっています。

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成形を終えて、各自、釉薬の色を決めます。釉薬は益子焼きの伝統釉薬の黒釉、柿釉、青釉の3種類から選べますが、なかなか決まりません。窯に収める位置によっても焼き色が変化するからです。濃くもなるし、薄くもなります。グラデーションがはっきりするときも、そうでないときも。皆、焼き上がりの色をイメージし、釉薬を選んでワークショップが終了しました。

限られた人数しか参加できないd SCHOOLなので、多くの方に体験してもらえるよう2日間に渡り、計4回の会を開催予定でした。しかし、1回目の会は悪天候の影響により開催することが出来ませんでした。楽しみに申し込み頂いていた方には、大変ご迷惑をおかけしました。またこのような会が開催できるように動いていきます。

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成形したものは、鈴木稔さんが益子の工房に持ち帰ってくださり、釉薬の着色、焼成を経て完成となります。お渡しは4月下旬頃です。手にする日まで楽しみです。
益子のやきもの展は終了しましたが、定番商品として鈴木稔さんのフリーカップを取扱いしています。是非店頭にて手に取ってみてください。
鈴木稔さんありがとうございました。

 


D&DEPARTMENT SHIZUOKA by TAITA 高松俊介