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d SCHOOL 「わかりやすいうつわ〜取り扱い方編〜」を終えて

2016年9月29日 公開

先月d SCHOOL「わかりやすいうつわ」~取り扱い方編~を開催しました。

この企画はNIPPON VISION MARKET「京都 荒賀文成の粉引のうつわ」展の関連企画として開催したもので、現代陶芸作家の荒賀文成さんと、クラフトバイヤーの日野明子さんをお招きし、学んでいきました!長く使っていくための取り扱い方については知らないことが多く、みんなで学ぼう!という思いからこの会を企画、うつわについて初めてお話を聞く方や、うつわに興味を持ち始めている方などが参加されました。

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お二人の楽しい自己紹介から会はスタートし、用意して下さったスライドを見ながら、うつわの扱い方の基本を知ることから始まりました。まずは扱い方の基本を知る上で大切なポイント3つについて。一つは、素材の性質をしっかり知ること。2つ目は、洗い方と保管の仕方について。3つ目は、器によっては素材が変化していくものもあり、その良さを理解することが大切ということ。

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続いて動画を見ながら土について。一言で土といっても、その種類は様々で、土器、陶器、拓器や磁器は、それぞれがもつ性質が異なり、それによって焼く温度や作り方などが違ってくるそうです。成形方法も色々で、手回しろくろを使い、ひも状にした土を積んだりして形を作っていく「手びねり」、土を平たくして形を作っていく「たたら」、轆轤 や型を使わずに手で粘土をこねて作る「手挽き」などがあるそう。土をリズム良く練れるようになるのには、3年かかるとか。

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陶器の中でも、荒賀さんは粉引のうつわを作り続けています。粉引は、素地(器)と釉薬の間にカオリンという成分の白土を掛けて作られ、 独特の柔らかな雰囲気を生み出します。 また素地と釉薬の間にもうひとつ層ができるため、使ったものが染み込んでいくというのも粉引ならでは。実際に粉引のうつわを水に浸けて、染み込んでいく様子を見せて頂きました!

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粉引は何に使うかにもよりますが、使っていくほどに、表面の色が変化していくのが特徴です。荒賀さんは使い手の方々に育てていける余白を残したくて、使うほどに変化していく美しさを楽しんでもらえれば嬉しいといっていました。使用前には、米のとぎ汁より、お水に浸してから使い始めるのが良いとのことです。常に変化しないうつわが良いという方には磁器を、変化を楽しみたい人には陶器がオススメとのこと。お話の最後にお二人が揃って教えてくださったのは、「長く使う一番の秘訣は、愛すること」だそうです。

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お話の後は、参加者の方に荒賀さんのうつわで実際にお茶を飲んで頂きました。粉引のうつわに初めて触れる方も!最後の質問タイムでは、素朴な器に対しての質問や、粉引の見分け方、荒賀さんのうつわ作りに対する想いについてなど色々な質問に答えて頂きました!

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今回うつわの持つ性質や、それぞれの特徴を知り、扱い方を学ぶことが出来た会となりました。うつわにはそれぞれの良さがあり、楽しみ方があること。そして長く使う方法は愛すること。とてもシンプルな答えで腑に落ちました。好きだからこそ、うつわに対して丁寧になれる。そうしてるうちに、自然と愛着が湧いてくる。

NIPPON VISION MARKETでの展示は終わりましたが、引き続き京都店では荒賀さんの飯碗と抹茶茶碗を販売しています。是非みなさんにも好きなうつわに出会って頂きたいです。

D&DEPARTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学  井上香織