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d SCHOOL わかりやすい台所道具 -竹・漆編- を終えて

2016年10月17日 公開

10月6日(木)に、クラフトバイヤー日野明子さんに学ぶ d SCHOOL わかりやすい台所道具 -竹・漆編- を開催しました。

富山店では月替わりで日本各地の良いものをご紹介しているコーナー、NIPPON VISION MARKETで10月に鹿児島県の八木竹工業、11月に岩手県の浄法寺の漆を特集します。
そこで、今回は竹と漆に関して素材の特徴やお手入れ方法を、製作現場で撮影された写真や動画を見せていただきながらお聞きしました。

まず始めに竹のお話を。

竹には吸収性がある面と艶があり撥水性がある面(皮の部分)があるのをご存知ですか。
八木竹工業の竹ザル盆は、水分や油を吸収してくれる内側を表に使用しているので、水切りに向いています。
一方で、日野さんにお持ちいただいたザル盆は艶があり撥水性のある面を表に使用しており、竹ザル盆と比べて価格も高く、毎日使う道具というよりも器としてのザル盆なのだそうです。
同じザル盆でもこういった違いがあるのですね。

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(左が八木竹工業の竹のザル盆、右が日野さんのザル盆)

そして今回のテーマ、竹のお手入れ方法。

・よく水を切る
・よく乾かす
・風通しを良くする

この3点のみです。
もっと手間がかかると思っていたのですが、想像していたよりもずっとシンプルです。

続いて、漆のお話へ。

漆の器は塗っては研ぎ、塗っては研ぎ、の地道な繰り返し作業によって作られています。
なんと、漆は一本の木から牛乳瓶一本分しか取れないそうです。
なぜそのような貴重な漆を使って一度塗ったものを研ぐのか。
これは漆を吸着させるための必要な作業なのです。
またこの工程によって漆独特の艶と質感が出るのだとか。
漆はなぜ他の器に比べて高価なのだろうかと思っていましたが、これほど時間と手間をかけて貴重な漆を使用し作られていたのですね。

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(漆の木に傷をつけて漆を取ります。白い液体が漆です。)

漆のお手入れ方法に関しても、竹と同様に簡単です。
洗剤は使わず、ぬるま湯で洗い、布のスポンジで洗うだけ。
洗剤は使ってもいいですが、使わないほうが艶が出て風合いが良くなるそうです。
また、乾燥しすぎないところで保管することも重要です。

最後に、日野さんは「道具は使うことで良くなる」とおっしゃっていました。
扱い方が難しそうだからといって使わないのはもったいないです。
今回の竹と漆の台所道具のように、実はお手入れが簡単なものもあります。
一歩踏み出してお手入れの方法を学び、いろいろな道具を使っていきたいですね。

今回、直接現地へ行き作り手のみなさんと直接対話してこられた日野さんの貴重なお話を伺って、どんな素材を使ってどうやって作られているのかを学びました。
手間を惜しまず、人の手によってたくさんの時間をかけて作れた道具たち。
そんな道具を大切にし、上手く付き合って自分なりに育てていきたいです。

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