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コーヒーサロン はら 上野由幾恵

  1. 「大牟田日本フィルの会」事務局長。 「市民とともに歩む」というポリシーの「日本フィルハーモニー交響楽団」を、25年以上も大牟田市に呼び続けている。
  2. 次世代を担う子供達のことを心から想う、“大牟田の母”。 子供達が楽器と触れ合うイベントでは、チャイコフスキーの名曲と、地元の祭り「大蛇山」の囃子のリズムが同じだと気づき、感動を生んだ。
  3. 音楽や芸術の素晴らしさを語り合える「コーヒーサロン はら」の店主。 1965年開店。1982年に、3500枚のレコードと共に、店が全焼したが、ファンの支えがあって現地で再起。その恩返しにと、音楽活動を続けている。

地域活性化の鏡 日本フィルの大ファンで、九州公演にも駆けつけたナガオカ前編集長から、「大牟田市に凄い人がいる」と聞いた。その人は、月二、三回演奏会を開き、年に一度は自らホールを押さえて日本フィルを招き、アイデアを尽くして、音楽の素晴らしさを大牟田市を中心に伝え続けている、と。それは、「コーヒーサロン はら」店主・上野由幾恵さんだ。上野さんは、演奏経験はないが、声楽家みたいな美声の持ち主。今年の日本フィル大牟田公演で演奏されたシベリウスの交響詩「フィンランディア」について、歌うように話す。当時、旧ソ連に侵略されていたフィンランドでは、自国の文化を否定され、この曲も禁じられていた。だが、水面下で歌い継がれ、国民を奮い立たせた、この曲は、現在、国歌以上に愛されているという。上野さんは、大牟田市民が、大牟田市民らしさを決して忘れないようにと想いを込めて、若きフィンランド人指揮者インキネンの指揮で、この曲を大牟田市民合唱団一五〇名と共に大牟田文化会館中に響かせた。「クラシック音楽はワールドワイドで、歴史も長い。でも、演奏される〝その土地の今〟でもあるのよ」と上野さんは微笑む。人気のない商店街の一隅に、一つ灯る「はら」の看板。その寂寞に、初めは入店を躊躇するかもしれない。だが、ぜひ、階段を上がって二階のドアを開けてほしい。しかも腹ペコで。熱い珈琲と美味の特製サンドイッチ、輝く名曲で、上野さんは迎えてくれる。(空閑理)