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うなぎの寝床 白水高広

  1. 「九州・筑後のものづくり」のアンテナショップ「うなぎの寝床」代表。 店長の春口丞悟さんと共に、車で1日圏内の、ものづくりの現場を訪ね、十分に納得のいった物だけを販売。アフターケアも万全。
  2. 八女市周辺の、活潑々のスポークスマン。 ローカルデザインや地域活性化に関心の高い人々が注目し、見学や視察、買物や観光に訪れる店。
  3. 地域独自の、伝統的な文化や風習を未来に遺す学者的気質の若き編集者。 1985年生まれ。どんなにマニアックなことでも、嚙み砕いて、自分の言葉で、わかりやすく人に説明して伝える。

“地方の知恵袋”をデザインし直す久留米絣のモンペが欲しくて訪ねた「うなぎの寝床」は、明治初期・中期・後期に建てられた三連の町家。白い暖簾をくぐると、土間から上がった畳の部屋が店で、太宰府市「木うそ(木製人形)」などの郷土玩具や、星野村「源太窯」などの焼物、八女市「盛弘鍛冶工場」の包丁などもある。土間に腰掛けて、代表の白水高広さんと話す。商品のことはもちろん、それをつくる人のこと、その人の癖まで、実によく知っている。そして、話がうまい。気づけば、30分、そして、2時間。白水さんのように筑後に住んでいると、久留米絣の反物を簞笥に眠らせている人と多く出会うそうだ。「家にある絣で、自分でモンペをつくりたい」という声を受け、白水さんは現代風モンペの型をデザインし商品化、ヒット商品となった。白水さんは、「地方新聞社のように、今、ローカルで起こっていること、動いている状況を記録して、遺していきたい」と考え、ウェブサイトや冊子などに、わかりやすく資料としてまとめ、おしゃれにデザインして、それらをアーカイブしている。僕は、日本中を歩いて、当時の各地域の記録と民俗学の研究を遺した故・宮本常一を思い出した。10年、30年、50年後、日本中から地域独自の手仕事やその知恵が失われていても、筑後地方にはしっかりと継承され、しかも多くの物が現役で愛用されているだろう。白水さんは、着々とその準備を進めている。(空閑理)