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空気株式会社 江口カン

  1. 福岡市に拠点を置く映像制作集団「KOO-KI」のディレクター。 「天神コア」「かば田食品」「福岡パルコ」「JR九州」「西鉄」……「KOO-KI」制作のCMを一つも知らない福岡県人は、まずいない。
  2. 道なき道を歩む、それが“福岡らしい王道”のエンターテイナー。 高校時代、学園祭で、映画『ロッキー』のパロディーを撮ったのが監督第1作。九州芸工大卒業後、下積み経験がないまま、「KOO-KI」結成。
  3. 3. 「福岡にいるまま」を、一つのスタイルにした。 東京など、県外や海外のクライアントと、福岡で仕事をするには、時間も手間も費用もかかって面倒だが、その面倒の先に、必ず「面白い」を見せる人。

絶対に「オモシロイモノ」しか作らない 「三菱地所アルティアム」で「大空気展」を見た。福岡市の映像制作会社「KOO-KI」の仕事を総括した回顧展で、会場入り口には、カンヌ国際広告祭のライオンのトロフィーが輝いている。iPadを壁のコンテ絵にかざすと、そのコンテから完成された映像作品を見られる仕掛けになっていて、この仕掛けも「KOO-KI」社の技術だから凄い。僕は、ファンの心境を心底理解した「ソフトバンクホークス」のCMで、チーム復帰直後だった小久保の雄叫びに痺れ、サンタクロース役に唐十郎を配した「福岡パルコ」のクリスマスCMでクスリと笑い、明太子「ふくや」創業者の半生を描いたドラマ「めんたいぴりり」では、主演の博多華丸と富田靖子(どちらも福岡県出身)の渾身の演技に号泣。これらの監督で、「KOO-KI」の代表が、江口カンさんだ。映像制作を数学の証明問題に喩え、「最終的に、こういう印象」という解答があり、そのアプローチに美しさを求める理系人間。その上で、「カッコつけたり、目立ったりしたら『何かきしゃん』と、からかうのが博多っ子。つまり照れ屋」とカンさんは言う。劇的なカッコよさとバカバカしさ、ヘンテコさと切なさ、本質と現象を相対させて、メジャー俳優を起用しても、インディーズ映画の雰囲気でガツンと撮る。「映像は、日用品というよりは嗜好品。効かなきゃダメ」とカンさん。珈琲やタバコや酒やロックや野球と同じく、福岡の人は「KOO-KI」に酔っている。(空閑理)