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山田 節子(トゥイン)

  1. 「東京生活研究所」“松屋銀座内研究所”的視点。 高度経済成長など、激しい経済変動の生活の中で、百貨店松屋銀座を舞台に、日本人らしいデザインを提案。
  2. 女性として母として語る、本質ある生活デザイン。 食や季節、生活などを女性にアプローチし、多くの女性にデザインへの関心を持たせ、また男性もそれから多大な影響を受けた。
  3. 地域の伝統産業に、しかるべき進化の指導をする。 福島県のメーカー「アルテマイスター」など、伝統工芸や、産業に、どうデザインを取り込み、本質を伝え続けられるかの指導者。

日本に今、もっとも必要なデザインプロデューサー 「今、誰にデザインを学びたいか」と訊かれたら、僕は「山田節子さん」と答える。その理由は「噓がないデザイン」の有り様を知っているからだ。大学卒業前後は柳宗理事務所の研修生。1000円の材料費で全員の昼食などをつくっていた当時、「自分でやるべきことを、自分で見てこい」と言われ、単身バルセロナへ。そこで「ガウディの作品はスペインの風土があったから生まれた」と実感し、〝日本の風土〟に強く興味を持った。縁あって松屋銀座に出入りし、「売り物でない物を売る、それがバイヤーだ」と、基礎を叩き込まれ、岡本太郎、剣持勇らの創設による「日本デザインコミッティー」にも、大いに「もの」の在り方を学んだ。山田さんの基本は、「日本人の伝統生活」にある。器は「料理をちゃんと受け留めるもの」だし、色や形の意味も基本はそこだ。もし山田さんが松屋銀座を舞台に生活提案をしていなかったら、日本の生活は、こんなにも劇的な進化はしなかっただろう。彼女の肩書きは「コーディネーター」だ。しかし、その本質は明らかに、これからの日本人に実践してほしい、デザインと日本と生活である。彼女が進化させたもの——着物、日本の色、働く女性のデザイン、食のデザイン、遊び方……。デザインがいつの間にか「うわべの造形」に落ちてしまった今、彼女の生み出すデザインには、根源的な〝日本の本質〟がある。(ナガオカケンメイ)