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山本 宇一(ヘッズ)

  1. 全国的なカフェブームの仕掛人。 全国に、カフェの可能性や夢をプレゼンテーションした仕掛人。
  2. 自身が顔を出せない場所に店をつくらないという、コミュニティーづくりの手本の実践。 国道246を軸に全店を行き来して、そこに集まるクリエイターたちと対話するスタイル。
  3. 東京のキーワードをさりげなく提示する人。 自身でプロデュース、経営する場所の中に、こっそりと東京に必要なキーワードを埋め込む名人。

さりげなく、東京に住むキーワードをくれる人 〝粗削りのファーストアルバム〟と本人が言う、朝9時から翌未明4時まで開いている東京駒沢の食堂「バワリーキッチン」(1997)。次の店はセカンドアルバムをイメージした表参道裏の「ロータス」(2000)。東京駅周辺の再開発で生まれた新丸ビルにはレストラン「SO TIRED(へとへとに疲れたよ)」(2007)と、先端ビジネスビルでもチャメっ気。それら10店舗をミュージシャンのディスコグラフィーに例えるのが大好きな、オーナーでありプロデューサーでもある、山本宇一さん。店の場所は一日に全店行き来できる国道246号線を強く意識している。「時速60キロで246を移動して、時速40キロの脇道に曲がった所に店をつくる」――ユニークだ。つまり、自分が毎日顔を出せない所には店はつくらない。下町で育ち、「対話のある界隈性」の魅力をよく知っている。そして、東京に住み、集まってくるクリエイターたちと対話するのが大好き。〝宇一流〟とは、あくまで店はきっかけで、追求するのは交わり。店を毎日巡り、お客に声をかけ、時には隣に一緒に座り、コーヒーを1杯注文し、最近あったことを話す。自分の店を通じ、無理なく自分という人間がそれらを繫ぎ続けることで、絵空事ではない、強くてリアルな意識の輪で〝東京が次に進むためのベース〟をつくっている。宇一さんの創る場所のどれもこれもに、宇一さんの人間性が感じられる。(ナガオカケンメイ)

※掲載情報は、『d design travel TOKYO』制作時点(2012年8月)のものとなります。