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shoshichi

庄七

  1. 世界遺産・合掌造りに泊まれる。 1970年国の史跡に指定、 95年にユネスコ世界文化遺産に登録された五箇山合掌造り集落の一つ、相倉にある。山登る霧、白い月、秋の紅葉、いつも流れる清水、すべて美しい。
  2. 大浴場、トイレ、洗面所、すべて清潔そのもの。インターネットWiFi完備。 伝統的建造物や景観、本来の生活感を守りながら、妥協しない快適さ。守るべきは守り、変えるべきは変える、古民家宿の手本。1日2組限定。
  3. たっぷりの季節の野菜・山菜―凄腕お母さんの郷土料理。 自家製の漬け物、イワナの塩焼き、五箇山豆腐、そして地酒「三笑楽」生原酒。夕食、朝食、食べ過ぎるほど美味しい。

オール五箇山の三つ星宿 庄川に沿って走る国道一五六号線は、通称・飛驒峡合掌ライン。南に行けば、すぐ岐阜県の白川郷がある。世界遺産に登録された合掌造り集落はいくつかあるが、合掌ラインから脇道に折れた、山に抱かれたような「相倉」が最も美しい、と僕は思う。余計なものがないのだ。過剰に観光地化されず、テーマパークではない本当の生活がある。一九五八(昭和三三)年に道路が整備されるまで瓦を運び込めず、結果、茅葺き屋根が多く残った。この相倉に、一九七一(昭和四六)年に開業した民宿が「庄七」。築二〇〇年以上の合掌造り家屋で、以前は修学旅行などの団体客も受け入れていたが、母の後を継いだ宿主の池端良公さんは、宿泊客がゆっくりと快適に過ごせるよう、一日二組限定にするなど、様々な工夫をした。トイレはもちろん男女別。大浴場は広々として、旅の疲れも芯からとれる。足腰の弱い客のためにテーブル席の洋間もあって、正真正銘の古民家宿なのに、どこかモダンで居心地がいい。池端さんのお母さんの手料理は、野菜も山菜も歯応えがよく、味も濃く、よく冷えた五箇山の地酒「三笑楽」との相性も抜群で、二合飲んで、ぐっすり寝た。夜から翌朝八時半までは、宿泊以外の観光客は集落に入れない。流水の音だけが聞こえる、薄明かりの静かな空に、まず鳥が鳴いた。次に虫。山の端に朝日が輝いて、自然と一緒に目覚める気持ちよさはクセになる。「また、冬にぜひ」と池端さん。雪の五箇山は、もっと美しいだろう。(空閑理)