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小樽旅亭 蔵群

  1. 日本旅館とホテルと小樽を足した、新しい時代へ向けたモダン旅館。

多くの温泉宿が、昔の設備や建築に新しさを付け足していくのに対して、蔵群はいわば、ゼロから創造した温泉旅館。現代人が温泉宿に求める欲求と、日常生活の中で生まれる様々な「憧れ」を、小樽という場所にさりげなくミックスしている。床材やアメニティひとつとっても、いわゆる、やり過ぎのデザイン旅館とは違う。バーや室内、食事といった、出される一切の飲み物を料金に含めるなど、日常からの解放のスタイルにも工夫がある。簡単に言うと、宿主のセンスが新しいのだ。例えば、大浴場にある露天風呂。無理に天然石を組み込んだスタイルではなく、プールに近い。ピーター・ズントーのヴァルスの温泉施設のような、日本の露天風呂というもの自体をさらりと消して、新しくしている。大浴場の持つイメージが、ここでは変えられてしまっている。客室はまるでからくり箱のようだ。民藝調の家具にカッシーナ。その組み合わせがおもしろい。それでいて、高級志向かと思えば、使用しているポットがD&DEPARTMENTでも扱っている象印の安価で飾り気のないものだったりする。ここでも、客室はあくまで「あまりに非日常になりすぎないように」との気配りが感じられる。障子を開け放して広がる景色も、里山的ななんてことのない風景だ。創業して7年が経つ蔵群。現代の温泉宿としての粋なセンスと欲求を満たしてくれる感性がある。これからの定番だと思う。(ナガオカケンメイ)