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forest

フォレストイン益子

  1. 建築家、内藤廣による創意。 ナチュラルな木材と創作をしたくなる大きな机。施設としてのコンパクト感もよくできている。
  2. 公共の宿でも、ここまでデザインできるというお手本。 無駄な立派さではなく、機能や運営もシンプルにした継続のデザインにも注目。
  3. 森の中にあり、気持ちを整えたくなる素敵な環境。 寂し過ぎず、うるさ過ぎず、森特有の静けさがある。自然と建築デザインの合致による程よい緊張感とリラックス感。

地域活性のためのお手本の宿 益子に行くと決まって泊まるその理由はいくつかあるが、おそらく無印良品がホテルをやったら、こんな感じになると僕は思うのが、ひとつ。つまり、無駄なものがないのだ。サービスはフロントで前払いの料金と引き換えに鍵を渡されるのみ。清潔な室内には必要最低限の物しかない。それでいて建築家・内藤廣による程よい狭さの中にある工夫。例えば、壁に添った机は、奥行きもあり、幅は二メートルはある。何か自分と向き合って書き物したくなる。高い天井も気持ちいい。ルームサービスなど、もちろんないけれど、森の静けさとほったらかしの居心地のよさと、素泊まり六三〇〇円は、連泊して都会でのやや荒れた気持ちを整えるには丁度よい。町の活性化に多くの地方で関心が高まる中、このバランスの取れた宿が益子町がつくったものであり、「ましこイーまちネット」というNPOの運営であることには、注目したい。とても立派だが無駄な施設や、人件費を使う仕組みしかない公共施設がほとんどの中、新しい感性で観光を盛り上げようとする時、よい意味で力の抜けたこの宿の考え方はぴったりなのである。多目的に使えるちょっとした研修室やシャワールームなど、立派ではないけれど、清潔で運営にも無理を感じさせないその場所の在り方は、濱田庄司のいた焼物の町の、創意と継続と自然風土というキーワードを、デザインで調和させた手本と言える。(ナガオカケンメイ)