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門司港ホテル

  1. 客室の大きな窓から、関門海峡が最も美しく見える、門司港のシンボル的ホテル。 海まで50メートル、船の「ボォー」という汽笛の音、対岸の下関の街明かり、刻一刻と移り変わる文句なしの景観。
  2. 故アルド・ロッシの設計、内田繁氏のインテリアデザイン、浅葉克己氏のグラフィック。 各フロアにある時計、灰皿、フロアマップ、サイン、客室の家具などは、観光客にも地元客にも、刺激的かつ親しみ深いオリジナルデザイン。
  3. 旅の締めくくりにふさわしい、レストランとダイニングバー。だが、長居したくなる。 九州の旅の想い出を、時間を忘れ整理させてくれる、静かな夜を演出。

町と海に融け込んだデザインホテル 門司港駅から北東に歩くと、すぐ赤い二本の煉瓦柱のある宮殿のような建築が現れる。横に回り眺めると、まるで豪華客船を連想させるデザイン(実際はサメがモティーフ)。それが「門司港ホテル」だ。二階エントランスホールへと続く三層吹き抜けの高い天井の階段は幅広く、気持ちが広々となる。ホール正面には、エンタシス式柱の赤茶色の門、メインダイニング「ポルトーネ(イタリア語で門)」の入り口だ。 僕は、その門を入り、合馬筍と豊前海の「一粒牡蠣」のポアレなど、旬の地元食材のフルコースを食べ、金色のエレベーターで最上階のバーへ。門司港は、明治初期から貿易拠点として栄えた港町。現在は「門司港レトロ」と呼ばれ、当時の建築が復元され、美しく整備されている。「門司港ホテル」は、この町の拠点となり、オフィスや劇場にもなる部屋も入居し、観光客だけでなく、地元に親しまれる必然を前提として建てられた。設計と内装をそれぞれ手がけた、故ロッシと、内田氏は、この町を歩き回りながらデザインを練り、あるべき場所に、このホテルをつくった。バーテンダーと会話を楽しむ最後の地元客が帰ると、僕も部屋に戻った。部屋に入ると、大きな窓からは、関門海峡の夜景が真っ暗な部屋を薄暗く照らしていた。この絶景こそが、このホテル、この町最大のホスピタリティーだ。僕は、夜明けまで、窓際の椅子に腰掛けて、ぼんやり海を眺めていた。(神藤秀人)