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大丸別荘

  1. 福岡市街地から、すぐに行ける本格派温泉旅館。 「太宰府天満宮」からも近い“博多の奥座敷”。交通費が安く済むぶん、贅沢できる、地元の人にこそ泊まってほしい別荘。
  2. 広大な敷地に溢れる、知恵を絞った創意工夫。 ラウンジ、卓球場、2つの家族風呂に大浴場。手入れの行き届いた日本庭園や、それを見ながら歩く廊下の案内板……すべてが見所。
  3. 谷崎潤一郎の随筆集『陰翳礼讃』を思わせる、美しく美味しい料理。 料理の漆塗りの盆が美しく、灯りを落として、よく見た。器の影を映さず、料理や皿の色彩を際立たせている。

すぐに行ける、ものすごい非日常 九州北部の温泉といえば、大分県別府や由布院、佐賀県の嬉野が有名だが、福岡県には、中心市街地・天神から、車や西鉄電車で三〇分ほどで行ける「二日市温泉」がある。ここに、創業約一五〇年の老舗旅館「大丸別荘」がある。大正時代に建てられた、その名も「大正亭」に泊まると、日本庭園をぐるりと一周する、長大な建築の一番奥にあって五分ほど歩くのだが、その間に目にする、建物そのものも、温泉もベンチも花容れも灰皿も椅子も卓球台も、さらには電話やヒーターなどまで、古い物が今も大切に使われている。一部屋五名までの宿泊で、ここで泊まりがけの同窓会や結婚式をしたら楽しさは極まるだろう、と僕は思った。「大正亭」専用の、広々と明るい家族風呂は素敵だが、さらに創意溢れるのが、全宿泊客共同の大浴場。壁も天井も黒く塗った重厚な雰囲気で、約九〇センチの深い浴槽と、約四〇センチの浅い浴槽に分かれていて、どちらも、底に川で集められた天然石が敷き詰められている。特に浅い浴槽には、覚めるような青色の、形の整った小さな丸石だけを敷き詰め、そこに、やや大きい平たい黒い石を、等間隔で、ドット柄を描くように置いてある。窓の外は、岩肌に樹々が茂る野趣溢れた庭園で、這うようにして湯に浸かると、清流に生きる、自由なサンショウウオになった気持ちになれる。身も心もリフレッシュできる二日市温泉に、最低でも二日は泊まってほしい。(空閑理)