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膳・お宿 西亭

  1. 繁華街・天神近く。築約90年の2階建て町家を改修した、風情ある宿。 地元建築家と共に、緻密にリノベーション。1名でもグループでも、リーズナブルに泊まれる。
  2. 必要十分の設え、いつでも清潔・快適。 共用のバス・トイレ、24時間使えるシャワールームも快適、Wi-Fi完備。「目が行き届くから」と客室は6、宿泊者に合わせた濃やかなサービス。
  3. 女将さんがつくる、福岡の美味しい朝食。 旬の焼き魚、郷土料理の「がめ煮」や、明太子など。おひつにツヤツヤの白飯。個室で、ゆっくりと味わえる。

すべてが丁度いい、旅の宿 一日中福岡市内を歩き回り、夜遅くに「西亭」へ。外観は高級料亭のような風情だが、迎えてくれる女将さんの気さくさに、心が安まる。「狭いですが、寛いでくださいね」と通された二階の和室には、生け花が飾られ、座卓の上には夜食のおにぎり、冷蔵庫には瓶ビールやコーラと一緒に、グラスが冷えている。厚手で軟らかい生地の作務衣があり、すぐに着替えた。薄い浴衣だと女性は気兼ねするが、これなら廊下も歩きやすい。訊くと、宿泊者の歩く姿を想像して選んだという。とてもモダンなリノベーション旅館だが、ただシンプルに統一しているだけではない丁寧さが、心地よさになっている。女将・西尾成子さんは、もともと中洲で飲食店を経営していたが、母が亡くなり、母が経営していた昭和初期の一般住宅を改修した宿が残された。「母の、この場所を守りたい」と、地元のデザイナー故・長峰秀鷹氏に依頼して全面改修し、二〇〇四年に「西亭」としてリニューアルオープン。その後、古民家再生などに取り組む建築家・岡村修氏に出会う。彼の見立てで、先代の時からの壁の合板を剝がすと、素敵な欄間が出てきた。それから信頼が深まり、扉を無垢材にするなど、岡村氏の意見で、少しずつ、西亭を改修している。朝起きて、小さな庭の美しさに、私はハッとした。市街地にあることを忘れてしまうほどの〝素朴な旅館の居心地〟に私はすっかり癒やされて、帰路についた。(針谷茜)