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国際文化会館ティーラウンジザ・ガーデン

  1. 前川國男・坂倉準三・吉村順三、共同設計による名建築。 コンペで優劣が着かず実現した、オールスターの協力。美しい庭園に調和するモダン登録有形文化財。
  2. 国際都市・東京の、交流拠点としてのカフェ。 宿泊者の7割は海外から。インターナショナルな六本木らしい場所。森美術館鑑賞後にお薦めの、ゆったり座れる穴場カフェ。
  3. 名建築と歴史を残す、画期的な保存再生プロジェクト。 外観はそのままに、バス・トイレ完備など、居住性を高めたグッドデザイン賞受賞建築。平和への願い、国際相互理解増進を図り続ける国際交流空間のラウンジ。

歴史を刻む名建築、そのカフェ 延々と再開発が続く東京にも、古くからの土地が分断されずに残って、歴史を感じさせる場所がある。六本木の「国際文化会館」も、その一つ。江戸時代には大名が、以降は政財界の大物や皇族が居を構えた土地に建ち、1930(昭和5)年に築かれた日本庭園が今に残る。旧館の完成は1955年。設計は前川國男・坂倉準三・吉村順三の、偉大な建築家三人による共同で、屋上緑化の背の低い建築が緑の庭園と調和して美しい。この会館は、二度と戦争を起こさぬよう、国境を越えて人と人とを繫ぐ場所として設立された。メモリアルなだけでなく、アクティブで在り続けるからこそ、意味がある。2006年に耐震補強とバリアフリー化の大改修を終え保存された建物は、現在も現役だ。会員制の施設だが、庭園を見下ろすティーラウンジ「ザ・ガーデン」は誰でも気軽に、朝食から利用できる。明るくて開放的。テーブルや椅子は長大作氏のデザインで、開業当初の復刻版。さまざまな国籍の人々が、会話したり新聞を読みながら、思い思いの朝を過ごしている。樹々が揺れ、鳥が鳴き、季節の花々が咲く。何気ないその様子に、日本は今はまだ平和で、伝統の美で世界中の人々をもてなすことができるんだと、ふと気づいて感動した。後継者たちが受け継ぎ続ける〝平和な〟空間と、その創設の想いを、熱いコーヒーと焼きたてのホット・サンドイッチを頬張りながら感じられるカフェ。(空閑理)

※掲載情報は、『d design travel TOKYO』制作時点(2012年8月)のものとなります。