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4月のコーヒー豆のご紹介

2016年4月16日 公開

4月のシングルオリジンコーヒーの豆はNOZY COFFEEの「Honduras BUENA VISTA(ホンジュラス ブエナビスタ農園)」です。NOZY COFFEEとホンジュラスはとても繋がりが深く、シングルオリジンコーヒーを語る上で重要な地域でもあります。先日行われたNOZY COFFEE主催の第1回スタッフ向けセミナーでは、コーヒー豆の最高品質責任者を務める菊池伴武さんにお会いし、実際にお話を聞くことができました。「シングルオリジンコーヒー」にこだわる菊池さんの想いをレポートします。

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菊池さんはNOZY COFFEEで扱うコーヒー豆の買い付け人(バイヤー)です。南アメリカを中心に現地へ赴き、実際に畑の状態や豆のクオリティを見ながら生産者の方々との交流を深め、買い付けを行います。シングルオリジンコーヒーは国だけでなく農園ベースで判別するため、菊池さんが訪れるのも農園単位。それぞれ年1~2回は毎年訪問されるというから驚きです。この日菊池さんにお会いできたのも奇跡なのではないかと思うほど。写真の左、エプロンをされている方が菊池さんです。

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ホンジュラスにはSantiago de Puringla サンティアゴデプリングラ(ここはホンジュラスの中心部からとても離れた山奥に位置する)という地域があります。2011年より買い付けを継続的に行っている地域だそうですが、菊池さんは2012年に現地へ訪問した際にホンジュラスでは感じたことのない良質なフレーバーに出会い「うまい!」と感じたそうです。
同じ年に開催されたホンジュラスCOE(=国際品評会)では、現地で菊池さんがそのポテンシャルへの魅力を感じたとおりサンディアゴデプリングラから3つのロットが2位、3位、20位で入賞を果たしました。そのうちの2位と3位はとても高額だったため、20位のものを落札。

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しかし、当時まだ無名であった農園は他国からの買い付けも初めてだったために手続きに多くの日数がかかりました。そのせいで、農園主から「支払いが遅い!」と怒られたり、オークションや品評会のようなイベントではいくらか帯をつけて販売しても売れるため、実際の取引価格を提示すると「思っていたよりも低い(=安い)」とガッカリされ、再び怒られるなどかなり苦い経験もあったそうです。

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高額だからとかtop to topだからなどという理由で買い付け、少しでも評価が下がると見向きもしなくなるバイヤーは世界にはたくさんいるそうですが、菊池さんのポリシーはどんなときも継続的に取引を行っていくこと。その言葉のとおり、コーヒー豆の病害サビ病のせいで、通常のおよそ半分しか収穫できなかった年にもサンディアゴデプリングラに訪問し、買い続けてきました。そうすることで現在の信頼関係を築きあげてきたそうです。今月のコーヒー豆は、サンディアゴデプリングラの目と鼻のさきにあるのポッソネグロ区が舞台。ポッソネグロ区には4年前から買い付けを行うEL PINO エルピノ農園があり、その農園主エルナンゴメスさんの奥さまの名義となる農園が今回のBUENA VISTA農園なのです。

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シングルオリジンコーヒーには、同じ味はありません。それはコーヒーが農作物だから。同じ木でも、収穫されたその年の天候や土壌環境、コーヒー豆自体がもつポテンシャル、また日本に輸入されてから行う焙煎の度合い、誰がどんな風にいれたかなどさまざまな要因が重なり味が異なってくるからです。その農園の、その年にしかない豆の味を、その人にいれてもらう、そんな一期一会を楽しむコーヒー、それがシングルオリジンコーヒーなのです。「うまい!」に出会ってしまった方のために、ダイニングではコーヒー豆の販売も行っています。お気軽にスタッフへお声かけください。


D&DEPARTMENT DINING TOKYO 水田由貴