2010年8月24日 13:52更新
本当は、何度も何度も同じ本を読み返しながら、1冊1冊、自分の血となり、肉となるように読み込んでいく生活をしたいと、こころから思うのだけれど、ついついいろんな興味の対象に気が散って、ばーっと読みあさってしまう。すると、1年もすると、本当に気になったキーワードだけが、かすかに脳の奥に見え隠れする、ほどにしか残らず、自分のものになっていないことに後悔することは多い。
d design travelは観光ガイドとも呼べるので、旅に行く前のリサーチに使ってもらうというのも、もちろんうれしい。けれど、僕はひとつ、読み込んでみて欲しいと思っている。なんのために、僕たちが、観光を応援しているかって、やっぱり地元を、地元のデザインを応援するためにやっている。単純に観光に行ってもらいたいと思っているわけではなく、その地元を応援するような気持ちで、その地に足を運んでもらいたいと思っているので、そういうことを、少しでも心から思えた瞬間に、このガイドを持っていく旅が、何倍も楽しくなるはずなのだ。だからこそ、何度か読み返して、そして実際に行ってみて欲しいと思う。
これは僕の小さな喜びなのだが、新しい号が出ると、前の号を読み返すようにしている。どこか、前に読んだ時よりも、少し俯瞰して読むことができる自分がそこにあって、これが意外と楽しめるのだ。その土地、その土地には、それぞれにデザインの生態系があり、歴史がある。これは、違う土地を知って、そのあと振り返って読むと、とても分かりやすいのではないか、と僕は思う。
明日は、d design travel大阪号が発売だ。長年暮らしてきた大阪を、デザインの視点で眺めてみると、どうなるのか、とても楽しみでならない。27日の出版パーティーは、ナガオカはもちろん、編集部も全員出動の予定。書店営業をしている営業の相田や、東京店のショップスタッフの笹倉もヘルプで行くので、出張費に頭を抱えつつ、大阪の街が少し元気になることをお手伝いできればうれしい。
是非、関西にお住まいの皆様、大阪を盛り上げにお越し下さいませ。
お待ちしております。
相馬夕輝